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「背負い込んで、沈み込んで」

背負い込んで、沈み込んで

[前回の続き]
カタツムリのボスの話によると、海のギャングの大ボスX(エックス)は、この世界に散らばっている光の遺伝子を全て集めて、完全で完璧な存在つまり神になると言う。
フック線長はその話をユーモアに違いないと、大いに笑った。だが、Xは何だか特別な変化体を持っているようで、その変化体を実際目の当たりにしたカタツムリのボスは、Xはいずれ神となり、この世界に革命を起こすと断言するのであった。

「光の遺伝子はこの世界に7つある。我々がその7つ全てをそろえば、X様はその特別な変化体を使って神になられる。これは、間違いのないことだ」
カタツムリのボスは真剣だ。おそらく、話していることは真実だ。
「X様がまだ誰も入ったことのない記号の集まる原野に入ったことで、光の遺伝子はどこの誰がもっているのかがわかった。それを今、我々が探している。7つ全てそろうのは、時間の問題だ」

(大変なことになってきた・・・知らないところでそんな事が進行していたなんて・・・)
この世界に来てまだ日が浅く、自分の変化体にもまだ慣れたとは言えない状況でそんな事を聞かされても、と言う思いだった。
(光の遺伝子と共に光の玉となったリリーを助けたい。しかし、一体どうしたら・・・)

「こりゃ、とんでもないことにぶち当たったかもしれんぞ」
さっきまで笑っていたフック線長の顔から笑みが消えていた。
「確かに記号の集まる原野に入った者は誰一人いない。体が記号でないと入れないからだ。
いくら自分の変化体をその思いによって変化させると言っても、記号に変化できるヤツなんて今まで聞いたこともない!
なぜなら、記号は生命ではない。生命でないものに思いを通わせることはできないからだ」

動揺するフック線長の心を刺すかのように、ボスは間を空けずに続けた。
「だから、この世界に革命が起こるのだ。生命と生命でないものを思いによってつなげることができるあの御方だからこそ、この世界を変えることができる。光の遺伝子7つ全て我々が手にした時、生命と生命でないものの境界線は崩れ去り、この世界は何か重たいものを『背負い込んで、沈み込んで』崩壊する。その時何が起こるかはあの御方以外誰にも分からない。楽しいじゃないか、ハハハハハハ」

その笑い声は、静かな海の中を不気味にこだました。
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