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「余裕をかまして」



[前回の続き]
「困ったことにどうやら、オラ様の中心海への旅は中断せざるをえないようだ」
フック線長は、X(エックス)と呼ばれる特別な変化体を持つ謎の人物が現れたことで、秘宝を探す中心海への旅をあきらめざるをえなくなり、光の玉(光の遺伝子)を憎々しげに見つめている。
「これはオラ様が預かる。小僧には荷が重い。それに小僧は己の変化体にもっと慣れなきゃいかん。この世界から現実に戻るためには、タイムリミットはもうあと306日しかない。この事に首を突っ込んでいる暇はない」

(ちょ、ちょっと待ってよ!まさか、線長は一人でXとかいうヤツの所に行こうとしてるんじゃ・・・)
「Xとかいうヤツが光の遺伝子を7つ全部そろえてこの世界をメチャクチャにする前に、オラ様がそいつに会ってかたをつけてやる!小僧はこっちのことは気にせず、現実に戻るために一刻も早く己の変化体に慣れろ」
(ダメだ!!線長一人でそんなことをしたら、きっとXに殺られる。Xは海のギャングの大ボスになるくらい強いんだ!それにカタツムリのボスを心酔させる程の特別な変化体を持っているんだ!)
「フン言ってくれるじゃねーか。だが、この事については小僧の出る幕じゃねー!」

(Xが光の遺伝子を7つ全部そろえれば、どうせこの世界はメチャクチャになっちゃうんだろう。だったら、現実に戻るとか言ってる場合じゃないと思うんだ。だから、線長といっしょにXの所に行くよ。そして、光の玉に変えられた光の遺伝子やリリーをもとに戻す。光の遺伝子はもともとマンボーたちのものなんだ。Xのじゃないんだ)
「言っていることは正しい。だが、その正しさが通用する相手とは思えん。小僧はまだ変化体にも慣れていない。そんなままで一緒に行くと言われても、ただ迷惑なだけだ」

線長のその言葉は、後ろから思いっきりバットで頭を殴られるくらいショックだった。
(は、はっきり言うね線長。じゃあ、こっちもはっきり言わせてもらうよ。線長はいつもまだ変化体に慣れてない、慣れてないって言って子ども扱いするけど、じゃあ変化体に慣れるって一体何だよ?教えてよ)
「それを教える前に聞くことがある。見たところ海の中で呼吸はできているが、オラ様が乗ってきたガメラのように、この海の中をものすごいスピードでかつ、自由に泳げるのか、己の変化体を使って?」
(そ、それは・・・)
「海の中を移動するのに、いちいちオラ様は待たんからな」

「ケンカか?やれやれ!仲間割れでもして、早いとこオレを縛っているロープを解いて、自由にしてくれ。X様に早く報告したいんだ」
カタツムリのボスは、私とフック線長の言い争いを『余裕をかまして』楽しんでいるようだ。
その時、そのボスの横をすりぬけ一匹のマンボーが泳いで私の所にやってきた。
そして、私の右手をしきりに口でつついた。
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